JとE子の役に立たない英語

会話の中から生まれた、役に立たない英語小話

【Language Exchange】 2人目 アメリカ人男性

Language Exchangeパートナーを探すにも英語を母国語、もしくは主流の言語とする国はいくつかある。

ぱっと浮かぶのはアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドかな。けれど、その他にも香港やシンガポール、フィリピン、インド、アフリカの一部の国の人たちも英語ができる。

そして、同じ英語でもそれぞれの国で言葉遣いや発音、バックグラウンドの文化がまったく違う。だから、誰の英語に影響を受けるか、どの英語が自分にとって快適かは結構重要なことなんじゃないかと思う。

 

私がLanguage Exchangeパートナーを探していた当時は、ドイツの外資企業で働いていた。本社とのやりとりは英語になるんだけど、彼らの働き方、人当りの良さ、英語のわかりやすさには馴染んでいた。(もちろん担当者によって差はあるけど)

 

英語が母国語じゃない人って、わかりにくいひねった表現や慣用句を使わないのでわかりやすい部分がある。教科書的な基本の文法に忠実だったり、言葉を省いたりしないから私には理解しやすかったりする。あ、もしかしたらドイツ人だったからかも。そして、意外とアジア圏の人の英語はかなりブロークンな気がする。アジアの曖昧文化がここにも出てるのかな。

 

また、以前にはアメリカ系の外資でも働いていたんだけど、これももちろん担当者によって差はあるけれど、アメリカの人って他の国の人に比べるとちょっとドライなイメージがある。

メールも相手への挨拶や気遣いの言葉、ちょっとした雑談なんてなしに、状況説明もなしに要件1行のみなんてザラで、メールの無視とか電話の受信拒否とかもよくあった。

それに比べて、そのアメリカ系の企業で働いていたときも世界中の工場とやり取りをしていたんだけど、アメリカ以外の国、例えばイギリス、ブラジルなど他の国の担当者はなんというか、言葉に心があった。仕事上でちょっとした問題が起きても、現場の状況をきちんと説明して対処してくれたり、仕事がやりやすかった。

 

私の偏見もあるかもしれないけど、そんな環境にあった私の場合、Language Exchangeパートナーを探す上でもアメリカ人よりもヨーロッパの人を希望していた。オセアニアの人はこれまで接点がなかったのもあるし、なぜかLanguage Exchangeのサイトでも30歳代以上の人からのパートナー募集がほとんどなかった気がする。

 

けれど、パートナー募集で出ている中でも選択肢には限りがある。

私の絶対条件としては、「30代以上で落ち着いた感じがする人」だったし、相手にコンタクトをとって返信がなければそれ以上前に進まない。

なので、Language Exchange2人目は、アメリカ人の45歳くらいの男性、デイブさんとなった。

 

デイブさんは日系人で、見た目は日本人。アメリカで生まれ育ち、日本語はほとんど話さない。

カフェで待ち合わせをして、簡単な挨拶をして会話を始める。英語で。

なぜだかわからないけど、デイブさんは私の話し方、身のこなし方、顔つきまで日本で生活したアメリカ人っぽいという。

日本でずっと生まれ育ったというのに、アメリカで過ごしてきた日本人と動きや顔つきに近いものがあり、アメリカにいたでしょ?嘘つかないで、とまでいう。

デイブさんが日系人だからそんなこと思うのかな・・・同族意識願望を抱いて、みたいな。

私が闘病時代を抜けて、色んなことに希望を持っていたというか、テンションが高い時期だったからそんな風に感じたのかな。

 

でも、話していく間に今後のデイブさんのビジネスの話になった。

なんでも彼は、日本でオンライン英語教師のビジネスを立ち上げたばかりらしかった。是非私にも試してみてほしいから、帰ったら詳細を送るね、とのことだった。

会話の後半はそのビジネスの宣伝のようになってしまっていたのだけど、私自身はお金もないし、Language Exchange使えばそういったものを利用しなくても学校に行かなくてもほぼお金を使わず英語を学べる環境が作れるし、そこまで興味がないことを伝えていた。

 

そしたらその後デイブさんからは連絡なし。

デイブさんは日本語を学びたいという雰囲気は一切見せなかったし、もしかしたらLanguage Exchangeを通してお客さんを探していた?なんても感じたり。

これだからアメリカ人は…なんてはもちろん思わなかったし、うーん、こんなパターンもLanguage Exchangeにはあるんだなって思った話。